その後を生きる、矢川冬の場合

実父からの性虐待サバイバー。「もう、沈黙はしない‥性虐待トラウマを超えて」出版。社会福祉士。家父長制絶対ダメ。HSPシニア独り暮らし。性虐待を事由に明記し戸籍名変更。女性無料シェアハウス運営。趣味はどけち節約と終活と防災サバイバル

はてなブログを書くきっかけ、そして本を出す勇気の源になった当事者たち

 

性虐待被害当事者の紹介

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宮本ゆかりさん

私がはてなブログを始めたのは、2018年1月22日。

その日に宮本ゆかりさんは、しばらく休んでいたはてなブログを復活しました。

 

偶然同じ日。その偶然に唖然としました。

運命なんかは信じませんが、つい運命的出会いだねとふたりで言い合ったのでした。性虐待を受けたサバイバー同士には昔からよくこういうことが起きました。

 

 

魂の奥深くで悲痛に叫びながら仲間を求めてさまよっていた私。出会うことがないかもしれない我が同胞。宇宙にほんとうに一人なのか、半信半疑で生きてきた。

1990年、多くの仲間が暗い森の黒い木の陰からぞろぞろと歩いてきた。何かに誘い出されるかのようにみな同じ場所をめざしていた、それぞれに。そして私たちは出会った。皆、同じ時期に同じことを考えて、同じ場所に来た、自らの意志で。---そういうことが、当事者との間ではよく起きた。ユングのいう共時性なのかもしれない。2018年それがまた起きたのかもしれない。

 

念じる思いが強い場合に起きる共鳴現象だ。唯物論者で無神論の私の解釈では、人の微弱な脳波の電気信号が同じことを考え感じたくさん集まると、起きるのではないかと思っている。私の脳の電気信号は相当強いから、私の周りでよく起きるのだろう。

 

 

ブログを始める以前から、私は宮本ゆかりさんのブログを読んでいて、ゆかりさんが父親からの性虐待被害について、顔と本名を出して赤裸々にしかし冷静に書いていることに衝撃を受けたのです。「私は恥じることはない、顔をあげて歩く」という強いメッセージに後押しされるように、私もブログを書き始めました。 

 

おなじはてなブログで私もブログというものを書くんだと決め、おぼつかないながら登録し、真っ先に宮本ゆかりさんにコメントでお知らせし交流が始まりました。最初は、ゆかりさん一人にむけて書いていました。読んでくれるのもゆかりさん一人でした。 

 

今、宮本ゆかりさんはまたしばらくブログをお休みしていますが、記事の一つを紹介したいと思います。 

 

www.hitorijyanaiyo.com

 

 

 ぺこさん

そして、宮本ゆかりさんのお友達のぺこさんがこの間、私の本について記事を書いてくれました。ぺこさんもまた、父親から性虐待を受けて、その痛みをしっかりと見つめて客観的な筆致ではてなブログを書いています。

ぺこさんのブログは、自らの内面を深く思考し、傷と回復に焦点をあてて分かりやすく解説してくれています。 

心愛さんの死が生きる気力を失くしたせいで早まったとすぐに分かった人です。学習性無力症のことは、世の中の人に知ってもらいたい。

 

tane.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 さきさん

その前にさきさんがいます。ブログを書き始めてかなり早い時期にさきさんの存在を知りました。若い人が臆せず性虐待の体験をつづっていることに心が震えました。さきさんは、若いけれど聡明なひとです。しかし若いだけに、父親からの性虐待の傷がまだぱっくり開いているように私には感じられます。ときどきうつ状態になるのは仕方のないことで、それは長く長くつづくのを私は知っています。

 

それでも、気丈に「日本一醜い親への手紙 第3弾(仮称)」に寄稿を果たして、被害者のグループに参加するなど、回復を自らの意志で手繰り寄せようとなさっています。

そんな中で、私にまで応援の手を差し伸べてくれました。人とのつながりを大切にできるさきさんを私自身が好きで信頼していることそのことが、私には嬉しいのです。 

 

シェルターの山茶花の枝を切って清掃センターへ車で搬入した帰り道、さきさんがコメントをくれているのを発見し、急いで近くの公園に車を停め慣れないスマホから初めてコメントを打ち込みました。当事者の若い人がちゃんと生きていて発信してくれたことにわくわくしました。


sakyuuu.hatenablog.com

 

sakyuuu.hatenablog.com

 

  

 

山本潤さん

さらに、私が本を書くことに恐怖をいだき、何十年も逡巡し、行きつ戻りつしている間の2017年2月に、山本潤さんは顔と実名を出して本を出版しました。

 

山本潤さんがいなければ、私は自分の体験を本にできたかどうかわかりません。本を書くのが辛いとき、いつも山本潤さんを思い奮起しました。その意味では山本潤さんも恩人のひとりです。 

 

 

 

 

 

※ このように性虐待を受けて育った人はたくさんいて、それぞれに生きぬこうとしています。方法はさまざま、考え方も志向性も違います。その中で私はフェミニストといってもよく、ラディカルフェミニストに足の親指くらいは突っ込んでいると言ってもいいでしょう。

だから、日常生活で男性優位は許せないことなのです。私は能力がないから大変だけれども自力で自己決定したいのです。自己決定こそが私の自尊心の源であり回復をもたらす薬になります。結婚制度は女性を縛り力をそぐと思っているので事実婚を推奨しています。

 

 かたや、被害者が必ずフェミニストになるとは限りません。その場合、結婚し子どもをつくり「普通の男性優位」の家庭を築くという形に幸せを求める人もいるでしょう。本人がそれも回復の道と思えば、だれにも反対する権利はありません。

 

ただし、一言だけ言います。子どもへの性虐待は男性優位の社会から発生しているのですよ。そこから女性の身体をもの扱いする文化が生まれているのです。

昨今話題になった「会田誠」の絵などはその最たるものです。私は4年前画集を隅から隅まで見ましたが、いい気になった男のいい気な欲望を垂れ流して形にするとああなるので、そんなものを芸術と言う人種もまた、人権意識の低い鑑賞眼のない人間と言わざるえません。

 

 

私は男性精神科医に否定され続け、結局治療も薬もなく自分の意志だけで回復してきました。結果的に良かったと思っています。

 

だから、私を愚弄した男性精神科医がいまだに都内で開業をしていて、あろうことか被害女性を集めて自助グループを二つも作って活動させていることが許せません。ネットの検索でいまだに性的虐待トラウマの上位に登場する、ホームページ作りがうまいそのクリニックに、地方に在住している被害者は分からずに連絡するかもしれません。その男性医師はは50万円もらえばどこの地方にも行くと豪語していますから、絶対呼ばないように気をつけてください。これ以上の害毒は垂れ流してはいけません。

 

その男性精神科医には女性をエンパワーメントする思想は全くありません。あるのは、自分の治療を信じ込んで唯々諾々と従う女性患者にとり取り巻かれたいという、下品な欲望です。そんな欲望に翻弄されてしまう女性は弱いとしか言いようがありませんが、それを幸せと感じる女性もいるのなら、人それぞれと突き放すしか方法はないでしょう。誰にも止める権利はありません。 

 

そして、私に「カウンセリングの目的は被害者が加害者を許すことにある」と声高に宣言した女性セラピストもその同じクリニックのグループに入りました。類は友を呼ぶとはこのことです。 

 

その男性精神科医の作った自助グループにいるサバイバーには何の罪もありません。ただし、洗脳された女性信者が私を攻撃するなら受けて立ちましょう。

 

けれども、私はサバイバー同士がそんな男の精神科医ごときのために分断されることだけは避けたいのです。彼以外の専門家や精神医療業界はすでに気づいています。そして、思慮深く見守っているところです。

 

次回の記事では、相談機関が乏しい地方の被害者のために、その思慮深い専門家の人々について、当事者が主体となって活動している団体などについて、書きたいと思います。

 

少しだけ待っていてくださいね。みなさんが、間違った場所へ行かないよように全力を尽くしますから。                     矢川冬

 

 

 

 

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