その後を生きる、矢川冬の場合

実父からの性虐待サバイバー。「もう、沈黙はしない‥性虐待トラウマを超えて」出版。社会福祉士。家父長制絶対ダメ。HSPシニア独り暮らし。性虐待を事由に明記し戸籍名変更。女性無料シェアハウス運営。趣味はどけち節約と終活と防災サバイバル

シェルター用の家に降りかかる災難 第2編(エサ撒き、アライグマ、警察通報、自治会との折衝)

シェルター用の家に降りかかる災難 第2編

(猫のエサ撒き、アライグマ侵入、警察通報、自治会との折衝)

 

このシェルターの災難シリーズは、入居を考えている女性のために書いています。地域とシェルターの状況を知っておいてほしいからです。私たちはアパートの一部屋でない庭のついた家をシェルターにしたいと思いました。賃貸でなく購入したのは、貸主からの干渉を避けるためでした。購入すれば気兼ねなく入居者の自由と権利を守れると思ったからです。めでたく独立した後も、第2の故郷として戻ってこれる家を考えていたのです。

まさか、これほどの非常識な災難が降りかかるとは、予想もしていませんでした。でも、これは私たちへの試金石、私たちは必ず乗り越えます。見ていてください。

 

f:id:yagawafuyu:20190917225724j:plain

 

不法侵入した人は、柿の枝払いを発注した近所の電気工事店のオヤジだった問題 

前回の第1編で触れた近所の電気店のオヤジが、その後敷地に勝手に入っていたのを知りませんでした。発端は柿の枝を払う仕事を1度依頼して、「留守の時に入って柿の枝を切って良い」と言ったことでした。仕事が欲しそうにいつも裏道をふらふら歩きまわっていました。

まさか、「留守の時に入って」という文言を「いつでも入って良い」と拡大解釈するとは思ってもみませんでした。私にすれば、柿は外にあるし私があえていなくても作業ができると考えただけなのでしたが。。

 

これから不法侵入するかもしれないと警戒すべきだったのか、私の守りが甘いのでしょうか?これをお読みのみなさまのご意見を伺いたいです。わたしには判断ができません。私に入居者を守れる危機管理能力があるかどうか、不安になる事例ですから。

 

柿の枝払いを依頼した時、私はその電気工事店のオヤジの表情や言葉遣いに違和感を感じて、あまり近づきたくないなと思いました。恐らく柿の枝を伐採した後仕事を依頼することはないだろう、付き合いはしないだろうと考えていました。

 

 

不法侵入した目的が、自分の家の猫を私たちの家に居つかせることだった問題

その電気工事店は看板を出しているわけでもなく、表戸をいつも開け放していました。オヤジの携帯に近所の家から依頼が入れば電気工事や雑用をしに行ったりしているようでした。シェルターからはその電気店の玄関前に停めた車が見える位置関係です。ですから、向こうからもこちらの車が見えるわけです。シェルターの前に車が停まっていない時を狙って、猫のエサ皿を置きに来ていたのです。

第1編で書いた猫アレルギーを発症してシェルターの管理ができなくなっていた6か月の間に、オヤジは好き放題やっていたというわけです。

 

2018年夏、アレルギーが治まってやっとシェルターの片づけを久々にしていました。庭に気配を感じて出て見ると、緑のプラスチックエサ皿を持った電気店のオヤジが立っているではありませんか。

「何をしているんですか。私は猫のオシッコを掃除してから猫アレルギーで半年苦しんだんですよ」と目を見て穏やかに言いました。オヤジはボーと聞いていました。

そして、返ってきた答えにひっくり返る。

「うちで飼ってる1匹がなわばり争いに負けて居場所がないから」

エー!Σ( ̄□ ̄|||) !!  だからって、なんでウチにエサ撒くの?周りに野原も空き地もあるのに。あんたの猫以外にも5.6匹もあつまってるんよ、うちの庭に。

 

 

「居場所がない」という言葉にグサッとはきたものの、猫に落ち度はないとはいうものの、その電気屋のオヤジが嫌いだ。あんたが勝手に人の家に入ってくるのも、人の庭に勝手に餌付けするのも許す気はない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い

 

絶句している私をよそ眼に、オヤジはヘラッと薄く笑うとそのまま出ていきました。私は追いかけて、「ほら、ここにも猫のうんちがあるから、困るからねっ、私は猫アレルギーなんだから」と背中にむかって叫びました。オヤジはまるで聞こえていないかのように足早に去っていきました。

 

それからすぐに、忘れもしない2018年9月14日、

柿の木の下にピンクのエサ皿を発見!! 私の闘争心がとうとう発動してしまった。 

f:id:yagawafuyu:20190918142755p:plain

 

すぐに写真を撮って、紙に「写真は撮った。次にエサ皿を見たら、住居不法侵入で警察に通報する。」と書いた紙を持って電気店に行き、オヤジに紙に書いたと同じことを言って「フザケンナ」と捨て台詞してドアにバンと紙を貼り付けて帰りました。もちろん、あのオヤジのことだから素直に受け取るわけがないと踏んで、前もってセロテープをはっておきました。)

「フザケンナ」はだめだと、後で反省しましたが。。('◇')ゞ

 

自治会にはシェルター運営を隠さなければならない問題

私たちのシェルターは性虐待を受けても自立しようとする女性のために作りました。同じ虐待でも身体的虐待とちがい性的虐待はとても、とても周囲に言いにくい。性暴力は他人からよりも近親者からの方がタブーに触れる度合いが大きいためにさらにカムアウトしにくい。(タブー視されているから、被害者までもが社会的に偏見にさらされる、それなのに裁判では加害者には罪がないと、加害者だけがタブーから解放された???おかしすぎるでしょ。)

 

そういう訳で、私たちは年金生活者の 私が姪を住まわせている体裁にしようとしたのです。しかも、町内の人たちが賢い人ばかりとは限らないこともあるから、できる限り目立たないようにしようとしていました。

 

ところが、である。猫のエサ撒きオヤジのせいで警察を呼ぶことになり、町内で目立たない暮らしができなくなったのです。どうしたらエサ撒きを止められるのか。事は猫にとどまりません。入居者の女性が一人で泊まる夜もあります、その時猫オヤジが何をするか心配です。私は入居者を守るために、目立つことを辞さないと決心しました。

 

 

④ 警察に2回通報する問題

1回目は2019年1月3日、玄関前の階段に猫のエサが直接こんもり置いてあった。警官はすぐに来た。詳しくは以下の過去記事を。 

yagawafuyu.hatenablog.com

 

 

2回目は警察効果でしばらく小康状態が続いた後の2019年8月14日、裏道の電信柱の脇に発砲スチロールの皿があって、前の晩に玄関に猫がいたから、すぐにピーンときた。あのオヤジは認知にゆがみがあるから、自分に都合の悪いことは半年もすれば忘れる。すぐ110番した。

 

前回は地域の交番に電話したが、警察署には110番が早いから次からは110番してくださいと言われていた。ドキドキしながら1・1・0。「事件ですか、事故ですか?」ウワー、本物だー!

「民事です」と間が抜けた答えをする。

 

駆けつけた警察官も、私と同じようなことを思っていた。「バカはやったことを忘れて、また同じことをやる、どうしようもないよ」と。警官がいうと説得力がある。「おまわりさん、いつもバカばっかり相手にしているから実感あるね」と私も感心した。

警官はその晩オヤジに話を聞こうと2時間も見張ってくれて、たまたま電気店の門扉を直した女性に職務質問していた。その女性は客で門扉が飛び出ていたから危ないと思って直したとのこと。いつもしっかり締まっている鉄製の門扉がその夜だけは半開きだった。警官のバイクを見てオヤジが慌てて逃げたのかもしれない。その客だという女性にも説明すると「私から言ってやるよ」と頼もしい。

 

 

※大事なことを書き忘れていましたので、追記します。8月14日に警官に家の表と裏に「許可なく侵入禁止、猫のエサ撒くな」という張り紙を出すようアドバイスを受けた。8月16日に表に2枚、裏に1枚張った。

先日地域のスーパーで買い物をしたついでにレジの人に「猫のエサ撒く人がいるんだって」と問いかけてみたら、「そうみたいね」と答えが返ってきたので、この問題が地域に知れ渡ったことと思います。

シェルターは表通りに面しているので、張り紙を目にしている人は多いかと思います。最近、私が努力していることは、玄関前の表通りの道路をほうきできれいに掃いておくことです。両隣の分まで掃きます。多分、みている人はいるから。雑草はにきれいにしてもらい感謝。

 

 

 

⑤アライグマ侵入問題

時間軸は前後しますが、

2018年10月にアライグマに侵入された。天井裏で出産し数匹の赤ん坊の鳴き声も聞こえる。鳴き声は可愛いし母アライグマは夜中にエサを食べに出て日中は天井裏で眠って過ごしおとなしい。それだけならいいが、天井や壁に茶色いしみが出てきた。糞尿垂れ流しなのだが、怖いのはアライグマの糞の中には寄生虫がいて人の口に入ると人は死ぬこともある。細菌も恐怖。庭にもアライグマに特徴的な泥状便があった。このままで入居者募集はできない。

 

詳しくは、過去記事で。

yagawafuyu.hatenablog.com

 

yagawafuyu.hatenablog.com

  

2019年4月に、大工Sの都合がやっとついて、糞尿が溜まった天井を落として張り替えてもらった。Sから代金の請求がいつまでたっても来ないので、肉やソーセージを2万円分送り付けたが、多分そのくらいでは済まない。業者に打診したら10~15万くらいと言われたことがあった。そもそも、普通の大工さんはそんな半端な仕事は引き受けてくれない。児童養護施設職員のが大切に育てた教え子だからこそのボランティアです。有難きかな。(#^^#)

 

詳しくは過去記事で。

yagawafuyu.hatenablog.com

 

 

 

猫のエサ撒きが原因の一部だからとエサ撒きオヤジに払うように請求したら、「全部じゃないだろ」と居直った。本当にバカ野郎だ。あんたの汚い金もらう気なんかさらさらないわ、バカヤロー!

 

なにはともあれ、

これで、ブルーシートも取れてやっと室内の清掃や家具の運び込みも再開できて、今日現在(2019年9月)には、ほぼ快適な居住空間を創出している。あとは、暖かいシャワーを浴びるために、ガスの契約を12月に開始する予定。気温が0度を下回ったら、ガスが絶対必要だったことが分かりました。

 

何故なのかは、まだまだ続くシェルターの災難、第3編で書きます。とんでもないことが起きますよ。こうなったら笑うしかない不幸が次々と襲いかかってきますよ。

 

 

 

自治会に提訴する問題


道端で警官と立っているとき、地域パトロールの数人が通った。自治会に嘆願書を出すつもりだったのでかいつまんで説明したら、自治会役員会議で議題にすると中の一人が言ってくれたので名前を確認する。
「2度ほど自治会役員に訴えたのですけどねえ」
「いや、全然聞いてないよ。今度議題にあげます。」そう答えた役員の男性は、会報を書く中心人物だった。


その後、8月20日に写真も添付したA4サイズ合計7枚の嘆願書を、その役員の名も宛名に入れて自治会に提出した。嘆願書は持ち主Jの名前で私が全部書いた。


(Jは、交渉や文書関係には一切口を出さないし文句も言わない。すべて私が相談相手もなく一人で決定している。お膳立てをしてJにはプリントアウトした文書を、は欲しいとも言ってないが渡すだけ。その中身について何のコメントもJから返ってこない。実はこういうことが精神的にけっこう辛いのである。これもシェルターに降りかかる災難のひとつなのだが、このことについては最終章第4編に譲る。)

8月14日に役員たちに話し、20日に嘆願書を提出し、
各家のポストに配布された8月30日付け発行の会報には、


※役員会議の内容も今度から会報に載せます」と明らかに後から追記したと思われる文言があった。うん、いいね。

次の会報は9月末に発行されるから、楽しみです。内容によっては自治会役員会に話しに行かなければなりませんね(いや、決してねじこむなんてことではありませんよ、はい。)

私がなぜこの地域をシェアハウスとシェルターを作る地域に選んだかというと、日本の普通の町内会と違うと思ったから。


地域が分かってしまうので詳しくは言えませんが、労働組合系や共産系が強いので会報も月1回発行しているし社会活動もしている。最近は昔鳴らした骨のある人たちが高齢化し、新しい住人が増えて町内会という組織が社会的活動をするのはいかがなものかという人もいるらしいが(逆行している、地域コミュニティは発信してナンボだろう)。それでも、日本の閉鎖的な村社会を引きずる町内会よりは人権問題への共感性が高いのではないかと期待したからです。

 



今となっては、期待が裏切られないことを願うばかりです。

 

 

                        次々と襲う災難

                            。。。第3編に続く

 

 

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 生きづらさへ
にほんブログ村