男女差別は無意識に言葉の内部に浸透している。意識の洗い直しをする必要がある。そして言葉を変えていこう。
「早く絶版になってほしい #駄言辞典」という本が2021年6月14日に出版された。出版元は日本経済新聞社・日経BP。
本の見返しで、
「日本経済新聞社・日経BP(Nikkei Puisiness Pabulications, Inc)は2020年5月に、日経ウーマンエンパワーメントプロジェクトを創設しました。多様性を実現するうえで、まずは日本が最も出遅れている男女平等の問題から取り組みます。」
( ー`дー´)キリッ
と、高らかに謳いあげている。
それなのに、その日経が提供しているTV番組で差別が堂々と行われる。どういうことだ!
私は日経がスポンサーの経済番組は好んで観る
一生女一人で生きると決めていた。親からの財産分与もなく加害者からの慰謝料もなく、0から一人で資産を作るしかなかった。必然的に人生は経済を中心に回っている。
30年前TV越しだけど、小池百合子氏に謝ってもらった
学習塾を経営しているときは帰宅が夜11時を過ぎる毎日。
従って、帰宅してもテレビ東京のWBS(world buisness satellite)しか観るものがない。
その頃のキャスターは現都知事の小池百合子氏。小池百合子氏はWBSの初代キャスターの職に1988年から政治家に転身する1992年まで就いていた。
ある晩、いつものように仕事から帰ってWBSを観ていた。
性暴行を受け死亡した4歳の少女についた犯人の精液のDNA鑑定が1991年に日本で初めて行われたという報道がされた。1990年に起きた足利事件である(のちにこのDNA鑑定は誤りで再審請求のもと最新のDNA鑑定での結果2009年に無罪となった事件のこと)。
1991年の私は,
ほう、やっとそこまで来たのかと固唾をのんで小池氏や年配男性コメンテーターの話に耳を傾けた。話が終盤にさしかかった時、そのコメンテーターが放った言葉に血の気が引いた。
曰く、「こんな技術が出てきたんでは、犯人もおちおち犯罪を犯してられないですね。」
ひどすぎる。私はすぐにテレビ東京に電話を入れた。
応対に出た女性に「あのコメンテーターの言い方は犯罪を容認しているように聞こえるばかりか、被害者や遺族への配慮に欠けている。私は性犯罪の被害者側であり、性犯罪をなくしたいと日々活動しているが民間の活動でありなかなか理解されない。そこへ、影響力のあるテレビ報道であのような被害者を冒涜する発言をされては、被害者は浮かばれない。番組放映中にそのコメンテーターの方に謝罪と訂正の言葉を画面に向けて言っていただきたい。」
女性は「少しお待ちください」と言って電話口を離れた。
戻ってきた女性は少し抵抗を示した。
私は重ねて言う。「ここで謝罪と訂正がないということは、あの意見がそのまま社会に垂れ流され、受け取る側はそういうものだと思ってしまうかもしれない。それほどTVは影響力があるということを自覚して頂きたい。勇気をもって訂正していただかないと、私たちの市民活動がマスコミのために潰されてしまいます。
女性は、「番組の中で謝罪してほしいということですか。話してみます。」
ということで、電話を切り、私はそのままTV画面を凝視した。
いまかいまか、時間は流れる。いよいよ番組が終わろうとしていた時、その高齢男性コメンテーターが「私に不適切な発言があったことを謝罪します。」と一言言った。何が不適切か触れないと分からないではないかと思ったが、横で小池百合子氏がそのコメンテーターに深々と頭を下げ、画面に向かっても少し会釈をしたような気がした。
小池さんに私のコメントが届き、男性コメンテーターの謝罪にまで至った。
もう、それでよいことにするしかなかった。
30年前のことである。
Tverはお勧め
さて、私はもはやTVも固定電話も持っていない。
余談だが、30年前に12万円で買ったNTTの固定電話の権利がこの間売ろうとしたら900円だった。いろいろ面倒な手続きもあってとてもペイしない。12万円はドブに捨てた(余談)。私はアンチNTTです。
で、今はTverとAbemaとYoutubeのニュース番組をパソコンのネット環境で観ているが、全く支障がない。いや、むしろ自分の観たい番組を選択してクリックする分、無駄な番組をだらだら見ることがなくなった。番組の途中でストップしたり巻き戻したりビデオと同じなのだ。とても快適な環境になった。
これにラジオをプラスしているから、毎日のニュースを逃すことはない。
全ての放送番組が視聴できるわけではないが、私の興味の範囲は網羅している。
TverだとBS放送まで無料で観られることが分かり、節約大好き人間の私はしんそこホクホクしている。無料なのは広告収入で運営しているからだ。コマーシャルにとられる時間が少しずつ増えている気がするが、無料のためなら多少の広告が出ることには甘んじる。むしろTverがつぶれないことを祈る。
時代はこっち側に流れている。NHKはいろいろな面で考え直したほうが良い。私はもはや完全なアンチNHKです。TVは捨てた。
2021年もまたテレ東に意見を送った。今回は謝罪ではなく態度を改めてもらった
さて、私は相変わらず経済番組を観る。
テレ東BIZの「マネーのまなび」は、メインキャスターの池谷(いけがや)亮の妙にテンション高い動きが目障りではあるが内容は面白い。ご意見番の経済学者村尾さんが安定感を出しているので救われている。
数回観たあたりで気が付いた。池谷チーフアナが部下である若い女性アナ森さんを森チャンと呼ぶのだ。1時間の中で必ずチャン付で呼ぶのだから、チャン、チャン、と耳障りで仕方がない。
さっそく意見をテレ東BIZに送りましたよ。
2021年は電話ではなくtwitterを使った。Tverは番組ごとにtwitterできるように小鳥マークが貼ってある。さっそく、呼び方についてツイートしました。
twitterの画面をここに貼りたかったのだが、私の能力では探し出せない。(わっと(id:watto)さんあたりが、これですか?と貼ってくれるのを期待(*^^)v)
そして、ツイッターを送った翌週の放送では、池谷アナは森アナの名前を一度もよばない。用があるときは手で示した。めちゃくちゃ違和感半端ない。が、その行動から私のツイッターが読まれたこと、ぎこちなくも私の意見を受け入れたことが理解された。
翌々週は、森さんと呼んだり、森アナと呼んだりしたが、一回だけ森 チャンが間違えて出てしまった。どんだけ社内で若い女性をチャンチャン呼んでいたか分かるね。習慣は恐ろしい。日経で出した「#駄言辞典」はそのことを言っているのだよ。
さて、3週目はさすがに慣れたらしい。森さんと森アナという呼び名だけで済ませることができました!拍手。
そして、私のツイッターが原因で将来のある若い女性が職場内でおかしな立場にならないかとても心配した。
しかし、さすが日経肝いりの番組と放送局である。その辺のコンプライアンスはクリアできているようで一安心。賢い森アナも上手に受け答えしている。テレ東を優良企業と認定しよう。森アナを降板させることがあったら許さないよ。
私が差別用語として気になる言葉遣いについて
言葉狩りとネトウヨたちは言うが、狩るつもりはないのでご安心を。気になるから発信するだけです。発信を受け取って、そうだその通りだと思ってくださる方がいたら嬉しいというだけのことです。
私が個人的に気になる表現
1主人→夫に変える。人の夫には夫さんあるいはつれあいさんと呼ぶ。パートナーさんでもよい。(主人の対語は奴隷ですよ、妻は嫁と呼ばれて一生家の奴隷なのですか?)
2嫁→妻に変える三省堂国語辞典を作っている人が漢字に罪はないと言っていた。
とんでもない。漢字に罪があるのです。漢字は象形文字から変化していく間にたっぷりと思想性を注ぎ込まれた。差別感を形にしているのが漢字なのだ。
女と言う字がそもそも両手を前にあわせて膝をついている象形であるからしていずれ変えなけれならないね。纏足をされていたから女はすっくと立てなかった、そういう時代を漢字は反映している。
妻もその女がかんざしをさしている象形でかなりステレオタイプの女像だが、他に差別的でない漢字が見当たらないから嫁はとりあえず妻に変える。
3○○チャン→○○さんと呼ぶ。チャンは幼く未熟な人間に使う呼称。
会社内で若い女性をチャン呼ばわりするとは何事か。大人に使う場合は蔑称になる。
4すご~い→自分の言葉と感想を話そう。バカの一つ覚えで若い女芸能人が使っているが、なにも考えていないのが見え見えで不愉快。そういう私も人の話を聞いていないときに使うが。
※他にもいっぱいあるが、ブログの字数が多くなりすぎたので第2弾に譲ります。