その後を生きる、矢川冬の場合

実父からの性虐待サバイバー。「もう、沈黙はしない‥性虐待トラウマを超えて」出版。社会福祉士。家父長制絶対ダメ。HSPシニア独り暮らし。性虐待を事由に明記し戸籍名変更。女性無料シェアハウス運営。趣味はどけち節約と終活と防災サバイバル

2018-01-01から1年間の記事一覧

隠して生きなければならなかった性虐待の事実、語っても誰からも非難されない社会を作りたい。

私が実父から性虐待を受けて辛かったことの一つが、隠して生きなければならないということでした。他の人のブログを読ませていただいても、みんな語れない苦しみを吐露していますね。 生い立ちを隠して生きるとは、家族はもちろん性虐待にまつわるすべての人…

回復する権利、回復しない自由

適切な支援や治療を受けられなかったり、人生に深く寄り添ってくれる人を見つけられなかったりする性暴力被害者も世の中にはいる。私がその一人です。慢性的PTSD,あるいは複雑性PTSDの症状が長く続いてしまっている人です。 30年前、私が自助グル…

PTSDの症状、私の場合

実父からの性被害を受けても、当時はなんの知識もないから苦しいままで放置されていた。もはや手遅れです。私はこのPTSDの症状をかかえたまま死んでいくのでしょう。いま性虐待を受けている人が、できるだけ早く人に話せるように、できるだけ周囲の人々…

原加害家族との和解は必ずしも必要ない

実父からの虐待が続いているさなかに一度母親に言ったことがある。どなたの回想を読んでも判で押したように母親は聞かないふり見ぬふりをするが、まさにその通りの反応だった。私はその一回で諦めた。実は母親からもビンタ、下着にされ家の外に出されるなど…

女性がひとり生きること

10歳から12歳まで実父から性虐待を受けた。50年前は実の親が実の子どもに性暴力をふるうことはとても稀なことと思われていて、そういう話題は女たちが声をひそめて言い合うおどろおどろしいものだった。そのおどろおどろしい生き物が私であり実父なの…