その後を生きる、矢川冬の場合

実父からの性虐待サバイバー。「もう、沈黙はしない‥性虐待トラウマを超えて」出版。社会福祉士。家父長制絶対ダメ。HSPシニア独り暮らし。性虐待を事由に明記し戸籍名変更。女性無料シェアハウス運営。趣味はどけち節約と終活と防災サバイバル

PTSDの症状、私の場合

実父からの性被害を受けても、当時はなんの知識もないから苦しいままで放置されていた。もはや手遅れです。私はこのPTSDの症状をかかえたまま死んでいくのでしょう。いま性虐待を受けている人が、できるだけ早く人に話せるように、できるだけ周囲の人々の深い共感を得られるようになることを願ってこのブログを書いています。

 

 症状その1:人に触られたくない。ふいに人に肩や腕を触られるとぞっとして飛びのきます。自分から触ることはできるのに、受け身で触られるとダメです。ときには暴力的な怒りがわきます。「触らないで」と人に言うたび、人間関係は切れていきます。

 

 症状その2:父親に右の乳首をつねり上げられたとき、はじめて殺意を覚えました。その後は、関係なく急に右乳首が痛んだり、かゆくなったりします。右乳首からだけ得体のしれない汁が出できます。そういうときはかきむしり、右乳房をたたくと少しおさまります。

 

 症状その3:大声で語気荒く話されると、頭ががんがん痛くなります。上からものを早口できつく言われると思考停止します。その場から逃げることしか考えられません。だから、そういう人がいる職場は長く続きません。自営業をたった一人で営んでいたから生活できました。その環境に感謝します。

 

 症状その4:電車やデパートや人がたくさん混雑しているところに紛れ込むと、冷や汗が出てきて思考が止まり、どうしてよいか分からなくなり足が止まります。性虐待との直接の因果関係は分かりません。だから、外出は極力おさえどうしても行かなければならないときは人の少ないところを選び、用事だけを素早く済ませます。

 

 症状その5:なぜか分からないが、人に目の前を横切られると怒りが沸き起こり、殺意にまで膨らみます。それは路上で目の前を横切られるときも、病院の待合室で座っている前を通って座りに来る人にも起こります。車で停車しているときに車の前を横切る人間はひき殺そうかと思います。それら人間に共通した特徴はこちらに挨拶せずに、完全無視の状態で無造作に擦るように通るときだと気づきました。まれに礼儀正しくお辞儀などして通る人はこちらも笑顔で許します。

 

。。。以上みてくると、人間からこちらが望まない身体接触を無遠慮に受けた状況にあるときだとわかります。まさに実父の身体接触の方法でした。

私は対にんげん身体接触障がい者です。障がい手帳はもらえないのだろうか。この生きにくさは見ただけではわからない。猫や犬や蟻が横切っても怒りはわかない。私は多分ある種の人間にある種の嫌悪感をもっているのだ。