表紙の紫の花は「アリウム」といい、花言葉は「正しい主張、深い悲しみ」です。私たちは悪くない。悪いのは犯罪を犯した人間の方だ。
父親のしていることをいつか必ず世の中の人に知らせなくてはならないと、それがいつしか私の使命になり、またその使命感に支えられて生き延びました。この日本で真っ先に性虐待について本を出すのは自分だと思っていました。1992年に森田ゆりさんが日本のサバイバーたちに原稿を募集したら何百人も集まったそうです。もちろん私も応募したのですが、いろいろな妨害と自分の恐怖心に勝てず、森田さんにはとても重要な原稿だと言われましたが取り下げてしまいました。その経緯は第2章に書いています。
日本で最初の人は、1992年に手記を寄せたザバイバーたちでした。敬意をこめてこのブログで紹介します。
その経緯などあり2018年に私が本を出す前に、もうすでに勇気のあるサバイバーたちが何人何人も本を出版し、中には実名で書くという人も出てきました。55年の間に時代は確実に、着々と進歩していいる。かなり遅いけれども私もその一端になろうと思います。
第3章と第4章で「性的虐待を事由にした戸籍名改名」について書いています。裁判の流れを時系列(日記形式)で載せました。審判書もほぼ原形のまま出しましたので、法曹界の方たちや被害者や関係者の方たちの参考になれるかと思います。そして、改氏名の日本で最初の人、私に自分の審判書を託してくれた穂積純さんの「解き放たれる魂」を敬意をこめてこのブログで紹介します。穂積さんは4年かかり、私は穂積さんのおかげで2年で済みました。3人目の人がもっと楽に改名できますように。
下の画面から購入いただくと3パーセントが「性虐待を受けても自立をめざして頑張る少女のためのシェルター」に寄付されます。シェルターのことは、これからこのブログでお知らせしていくつもりです。