その後を生きる、矢川冬の場合

実父からの性虐待サバイバー。「もう、沈黙はしない‥性虐待トラウマを超えて」出版。社会福祉士。家父長制絶対ダメ。HSPシニア独り暮らし。性虐待を事由に明記し戸籍名変更。女性無料シェアハウス運営。趣味はどけち節約と終活と防災サバイバル

このごろまた、親から受けた虐待を理由に氏名を変えたい人から相談が増えてきた

この3月から5月に集中して動きがあった

 


この写真はゴーヤの赤ちゃんです。みるみる成長するので楽しみです。

 

 

とても不思議なのだが、私の場合

同じ現象が必ずダブルでやって来る

今回もそうだ。

4月などは、「氏の改名を勝ち取りました!」という人と、「矢川さんの本を読んで相談したくて連絡しました」という人が同じ日に重なった。

まあ、同じような物事が重なる現象はいつものことだし、今回のブログの本筋ではないのでおいといて。

けど、面白いので、そのうち書きたいと思っています。

 

 

思えば、私が親からの虐待を理由に氏名を変えたのは2002年だった。

20年もたったのが信じられないほど、鮮明に覚えている。

1998年ごろから学習塾を閉じて福祉業界にシフトしようとしていた。ちょうど更年期にさしかかり大人の喘息を発症したり、親知らずがうずいて抜いたり、30代から抱えていた子宮筋腫が痛み始めたり、さんざんだった。

 

福祉業界に必要だと思い、自動車教習所に通い始めたころだった。そこはやたら若者が多くて学科の教室は冷房がきつかった。セーターやひざ掛けを持ち込むもなお冷え切った。多分冷えたせいで子宮筋腫が暴れだしたのだろう。

 

自動車教習所を休んで、子宮全摘手術のために入院したのは2000年、47歳だった。退院してから大急ぎで自動車普通免許を取得した。入院を挟んで結局6か月かかった。

その間にも自動車教習所の階段を踏み外して、コンクリートに顔面を強打、左ほお骨の周りが真っ黒にお岩さん状態になった。生徒の前に出ると怖がるかもしれないので、1か月間左目に眼帯をして過ごした。

 

自動車教習所や病院や役所は元の戸籍名、学習塾やマンション理事会や友人関係は通称名と、二刀流の使い分けがしんどい。

それでも元の戸籍名だけしか使えないよりよほど自尊心が保たれた

まだ学習塾も2か所経営していたから。1か月仕事を休むために講師募集をかけて10名ほど採用。時給を高く設定したからか40名も応募がありそれはそれなりに負担だったが、良い人材を得られた。いちばん働いた男子学生は1か月20万の収入になって卒業まで働いてくれた。冗談ともなく卒業したらこのまま就職したいというが、

その時には私は福祉業界に転出しようとしていたし、いやいや福利厚生がないしそんなに甘くないよと断った。

 

手術の同意書には友人が署名してくれた。心から感謝している。

そのころは血縁とは縁を切っていたから、手術に際して家族の同意書が必要と病院側に言われ困った。

「血縁はいません。友人が代わりに書いてくれると言ってます」

ということで、わりにすんなり病院側が承諾した。子宮全摘手術は盲腸の手術くらい簡単なそうなので、そういうこともあったかもしれない。

 

私が信じるに足ると認めた人なら保証人になりますよ

余談ですが、虐待被害者の方たちのアパートの保証人や手術の承諾書は私は書いても良い。

ただし、自傷行為などの不安定な状態から抜け出られて、私と十分交流できて信頼できると思った方だけですけどね。

 

人の信用を得るというのは、自分自身を大切にできる不断の努力あってのことですよ。

 

私も人に言える立場ではないくらいのセルフネグレクト人間ですが、ギリギリのところで踏みとどまっていますよ。私程度でいいので頑張ってほしい。

 

私は保証人がないためにとても苦労したから、血縁と縁をきり結婚もしないと決意したなら応援したい。

 

 

病院、自動車教習所、手術関係の保険申請などで、親のつけた戸籍名を呼ばれることが増えて精神的な苦痛が激増した

戸籍名を変えることを真剣に考え始めた。「蘇る魂」の穂積純さんの氏名変更の闘いを読んでいたから、それほど非現実的ではないと思えた。

 

50歳少し前のそのころは何にしても、人生綱渡りだったなあ。まだ若かったから乗り越えられたけど、今それをやれと言われてもできないだろう

 

さて、新しい相談者に話を戻そう。

まずはおめでたい報告から。

 

私の本に出てきたHさんが2024年4月に、とうとう氏の改名を勝ち取りました!!!

💐💐💐

おめでとう!🎉🎉🎉

 

 

Hさんの改名までの軌跡は以下の通り。(本人が書いてくれました)

尚、Hさんは、「虐待により氏名を変えたい方の質問には何でも答えます」と言ってくれています。

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2016.7 通称名 使用開始
2017.11 通称姓 使用開始
2018.1 改姓・改名申立▶︎取り下げに応じる
2019.3 改名申立▶︎6/12許可
2020.6 改姓申立▶︎取り下げに応じる
2023.11 法テラスに相談▶︎12月に契約
2024.1 改姓申立▶︎3/12許可。4/2審判確定
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通称使用から8年、Hさんの不屈の精神が発揮されているのがよくわかる。うち続く裁判所による取り下げ圧力。応じつつも次の機会を狙って活動している。絶対くじけない、しかも明るい。被害者の皆さんが見習うべきはこの精神です。

だって、くじけたら親からの虐待に負けたことになるじゃないか、生きぬくためにはくじけていられない。

 

でも、嬉しかったのは、やはりくじけそうになることもあって、そういうときは私の本「もう、沈黙はしない」をかかえて耐えたそうです。

 

本を書いたのが無駄ではなかった。

なんと、嬉しいことでしょう。( ´∀` )

 

 

これでAさん、B・Cさん、D・E・Fさんに次いで7人目達成です!

DEFさんについては初めて書きます。

DEFさんは親子3名でした。

Dさんの場合、元夫からのストーカー被害が第一の困りごとでした。

 

だからDVやストーカー問題を扱っている小早川明子NPOヒューマニティ)さんを紹介しました。母Dさんは小早川さんと面談したのですが、氏名変更のための意見書は断られました。

 

私もDさんがしたためた長い上申書を読み込み何か所も意見を述べたのですが、3人の受けた被害に対しての感情を整理できないまま支援は終わりました。

それでも、

名のほうだけ変えられました。その後も氏を変えたいと思われていましたが、夫婦問題が絡んでいるためもはや私の力及ばずとなりました。

 

Fの後のGは、さんを付けて呼ぶと「G さん」になるため欠番と致しました。私がそう呼ばれると嫌だという単純な理由です。

 

 

新たな相談者2名は5月か6月に裁判所に申し立て書を提出する段階に入っています

良い結果が出た後に、ご本人たちの許可を得てこのブログで報告したいと思いますのでご期待ください。

 

 

これから相談をしたいと思っている方へお願い

氏名変更相談は、

ご自身が親から受けた虐待であることを、ご自身で裁判所に申し立てられる方に限ります。

私の本「もう、沈黙はしない」を読んだ後、私の考え方に賛同できる方に限ります。

 

ただただ個人でボランティア活動していますので守備範囲がとても狭いことはご了解くださいね。しかも返信には時間がかかることもあります。

 

ご了解いただいた方は、本の末尾にあるメールアドレスまでご連絡ください。

※アマゾンのオンデマンド出版本は、「楽天ブックス」でも買えるようになったそうです。

※ 全国の図書館でも借りられます。

※ このブログのコメント欄で相談くださっても返信に使えるメルアドがありません。               必ず、本の末尾にあるメルアドを利用してください。

 

 

 

 

 

 

 

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