その後を生きる、矢川冬の場合

実父からの性虐待。「もう、沈黙はしない‥性虐待トラウマを超えて」出版。社会福祉士。少子化は家父長制が原因。HSPシニア独り暮らし。性虐待を事由に戸籍名変更。自立したい女性のための無料空き家あり。どけち節約と終活と防災サバイバルが趣味。

「原理研究会」(旧統一教会)と「雄弁会」(保守系政治サークル)とマルチ商法に勧誘された話。そして桐野夏生「路上のX]を読んだ。

20代はやたらいろいろな組織に狙われる

大学新入生のとき「原理研究会」と「雄弁会」に声をかけられたことがあった。

大学に入学したら、構内では新入生を勧誘するサークルのブースが夜店の屋台のように連なっていて騒がしい。

 

その中を歩いていると、一人の貧相な男性が声をかけてきた。

原理研究会と言いますが、話を聞いてください。この世は…云々(何を言っていたかは忘れてしまった)。だから、ショーペンハウアーが云々、ヘーゲルが云々、言っているように…云々アウフヘーベンして…云々」

で、それを聞いた私は「ショーペンハウアーはそんなこと言ってないでしょ。もうちょっと勉強したら」と答えた。その男は口をつぐんだ。

 

内容を忘れたのは残念だが、その時明らかにおかしいと思ったのだ。なぜなら、私は大学を倫理社会で受験していてカントやショーペンハウアーは読んでいた。カントを読みすぎて単純な私は神経症になってしまったくらいだ。

 

すると、間髪入れず

強気に出ている新入生の背後から、「君、雄弁会に入らない?」と近づいてきた下駄の音。振り返って見上げると、かすりの着物、袴高下駄、頭には学生帽を被った大男が立っていた。

ギョー、こわいよ。

聞くと。政治サークルで首相も出ているという。保守系には間違いがなかった。つまり自民党で政治をやりたい学生の団体?

 

「いやいや、いいです。私心理学やるんで」とそそくさと逃げた。

 

でも本当は実父の性虐待を暴くために、そして実父を社会的に抹殺するために本を書くことが生きる目的だった。それ以外は大した問題ではないし、つまらない宗教などに関わっている暇はない。

実父から性虐待を受けていた真っ最中に、キリスト像に何度も祈ったが何も変わらなかった。シスターに「神はいるのか」と尋ねたら、そのシスターは「私は信じています」と答えるのみ。

あなたが信じているその神はあなたの中から出てくることはあるのか?と問いたかった。出てこないなら、その神とやらはあなたという人間ひとりの中のストーリーにすぎないよねと、小学5年生の女の子は確信したのだ。

 

奇蹟だって聖書の中に書いてあるだけでしょ。そんなの古事記日本書紀と一緒だ。

 

 

統一教会保守系政治団体はつるんでいるのか?

原理研究会のそばに、その保守系政治サークルが陣取っていて協力関係にあったかもしれない。背後で耳を傾けていて、原研が逃がしたと思った瞬間今度はそのサークルが声をかける。あまりに瞬時に声をかけてきたので、そう思わざるえない。私はまだ原理研究会のところから動いていなかったくらいのスピード。

 

 

マルチ商法に友人から勧誘を受けた

やはり、大学生の時だった。高校の友人からなんかの商品を買うと儲かるというような話があった。すぐにマルチ商法(ネズミ講だと分ったが、暇だったのでネズミ講がどんなものか興味もあったし、その友人に連れられて渋谷の小さなマンションに行った。

 

12畳ほどの洋室に8人くらいの若い男女(30代が多い)がいてにこやかに迎えてくれた。みんな賢そうな顔をしてどちらかというと高価な服装でおしゃれ。さっそく中の男性が話しかけてきた。友人は隣でニコニコ聞いている。この友人騙されているのが分からないで私を連れてきたのか。しかし、騙すつもりで私を連れて来たのなら、よけいたちが悪い

 

とにかく話を聞いてから、私は反撃に出た。

「その考え方は、資本主義の搾取構造の一番悪い形だね。結局一番下っ端の人間が必ず損をすることになるけど。あなたたちはそれを分かってやっているの?だとしたら犯罪になるかもよ、云々」

そういう問答を4時間くらいしただろうか。なかなか折れない私にみなげんなりしていたようだ。実は私は議論が大好きなのだ、もう何時間でも付き合いまっせ。

 

途中で男性が「ホットサンドって知ってる?食べない?」と作ってくれた。当時は1970年代、初めて食べたホットサンドというものは美味しかった。

ごちそう様と言って夜遅くにそのマンションを出た。そこにいた男女はみな一様にほっとした表情で送り出してくれた。

 

そのとき誘った高校の友人とはしばらくして縁が切れたのは言うまでもない。

 

 

大学生や若者はとにかく狙われやすい

特に地方出身者は危ない。私のように一人でいたい人間は大丈夫だが、人恋しい人間は本当に危ういと思う。

 

 

仁藤夢乃さんの活動

グループでわいわいとつるんでいる渋谷あたりの若い女の子は特に心配だ。

だが、colaboの仁藤夢乃さんのように私は彼女たちを支援できないだろう。

なぜなら、性質があまりにも違いすぎるから。私には渋谷にいるような子を理解できない可能性がある。すると、結局その子たちを傷つけることになるかもしれない。

 

私は虐待親家から逃げたかったが、逃げるタイミングと方法を考えつくし大学に入る為に高校卒業まで待った。どうしても苦しくて家にいられないときは繁華街に行くのではなく、小学校のピアノ室で夜8時までもねばっていたし、町の図書館に入り浸った。

 

仁藤さんは自分も渋谷をさまよった経験があるからできる話だろう。

 

 

お金のないあの子たちを狙うのは、統一教会でもマルチ商法でもない。性風俗業界なのだ。性風俗業界にとってはアンダー18は金の生る木だそうだ。18歳を越えるとさっさと切り捨てられる。買う客が激減するからだそうだ。若い性に群がる病んだ大人たち、なんて気持ちが悪い

 

世界中で幼い性に金銭的価値があることが知れ渡っている。とうの幼い女の子たちですらうすうす自分の性が金銭に換算することができると知ってしまったそうだ。そして美貌を売るように、才能を売るように、性を売ってしまう女の子がいる。

 

私に何ができるのだろうか。なぜ、性を売ってはいけないのか説得できるだろうか。強烈な自尊心が私の砦だったが、プライオリティが自尊心にない女の子の前で私は無力だ。

 

 

桐野夏生著「路上のX」を読んだ

そう思って、桐野夏生「路上のX](仁藤夢乃解説)を読んでみた。「路上のX」は、桐野夏生仁藤夢乃さんの活動を取材して書き上げた。リアルな渋谷の少女たちが垣間見れる本である。

 

中に出てくる3人の女の子たち(16歳~18歳)の自分の感性に忠実にしかし真剣に現実を生き、自立しようとする姿が頼もしかった。3人で暮らせる家を持とうとするリオナと真由

 

この子たちに家賃が無料の部屋さえあれば売春などしないで済むのに。

 

うちのシェアハウスにおいでと思った。でも、リオナは母親から100万円工面してもらい、3人の家を持つ計画を立てた。よかった。

 

 

寝ている間に襲われないで安心して眠れる家さえあれば、いいのだ。

 

その家を用意することが私のライフワークのひとつだ。

 

 

 

シェアハウスに入居する人は、せめて私が理解できる人でなければならない

シェアハウスの家賃はとうとう無料にしました。光熱費だけは払ってもらいます。光熱費は私の暮らし方の極意を学ぶ気があるなら月6000円くらいで済む。スマホとパソコン代も合計で3000円で済む。

 

コロナが治まったら募集を再開しようと待っているが、7派のあとは8派が来るかもしれないと思うとなかなか見極めがつかない。

 

しかも私はワクチンを一度もうっていない謀略説を信じているのではなく、財産の譲渡粉骨・樹木葬の手続きをしないうちは万が一の後遺症などで死ねないからだ。斎場に出向いて相談もできないでいる。

 

コロナの感染が脅威になる現在は、複数人数で暮らす家は受け入れも難しい。

 

しかも、

結婚を人生の目標にするような依存的な女性は願い下げだなどと条件をあげているので、なお難しい。

 

 

自立をめざしている人だから、家賃は無料にして応援するのだからね。

 

 

今シェアハウスは空っぽだが、条件に合わない人を無理に入れようとは思わない。

 

 

 

コロナが早く収束しますように。

 

 

 

 

 

 

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